2011年 12月 03日
スーチー女史、厳しい選択の岐路に
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Financial Timesによれば、米国国務長官のクリントン氏が民主化運動の主導者のスーチー女史と会談したが、同女史は難しい選択の岐路に立たされていると報じている。先月、同女史率いる国民民主連盟(NLD)が政党登録を行うと発表した。しかし、党内にはスーチー女史が20年以上に渡って軍事政権に抵抗してきたが、ここに来ての方針転換に反対を表明する強硬派もいる。党の活動家の中には、同女史の転換に快く思わないが、従うとの意見もある。方針転換は、現政府の政治犯の釈放や言論統制の緩和策などの理由もある。
もし、スーチー女史が国会に入れば、党の支持者や政府は、彼女の役割を巡って困難な状況に直面する。同女史は国内外、世界中で強い影響力があるが、ある外交官によれば、彼女はミャンマーの民主化の顔としての国際的な立場から、単なる一人の国会議員になってしまうリスクがあるという。テインセイン大統領や政府高官は、米国や西洋諸国が経済制裁を緩和させるよう説得させる局面で彼女が必要であることを知っている。
ヤンゴンの外交筋の間では、政府が彼女に象徴的なアドバイザーの役割を果たしてくれとの要請をする可能性があるという。一方で、この段階で時期尚早との意見もある。国民民主連盟の中には、政治犯はまだ全員が解放されておらず、自由もまだ限定的であり、経済も旧軍事政権の関係者の管理下にあることから、方針転換は早すぎ、議論が必要であるとの意見がある。この20年間、軍事政権は、スーチー女史を負の遺産としていたが、今では、それを有利なものに変えようとしている。
クリントン氏の言葉によれば、スーチー女史が政界に戻るにせよ、彼女は益々「生きるか死ぬか(slings and arrows)」に直面する。(ミャンマー株ドットコム)
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もし、スーチー女史が国会に入れば、党の支持者や政府は、彼女の役割を巡って困難な状況に直面する。同女史は国内外、世界中で強い影響力があるが、ある外交官によれば、彼女はミャンマーの民主化の顔としての国際的な立場から、単なる一人の国会議員になってしまうリスクがあるという。テインセイン大統領や政府高官は、米国や西洋諸国が経済制裁を緩和させるよう説得させる局面で彼女が必要であることを知っている。
ヤンゴンの外交筋の間では、政府が彼女に象徴的なアドバイザーの役割を果たしてくれとの要請をする可能性があるという。一方で、この段階で時期尚早との意見もある。国民民主連盟の中には、政治犯はまだ全員が解放されておらず、自由もまだ限定的であり、経済も旧軍事政権の関係者の管理下にあることから、方針転換は早すぎ、議論が必要であるとの意見がある。この20年間、軍事政権は、スーチー女史を負の遺産としていたが、今では、それを有利なものに変えようとしている。
クリントン氏の言葉によれば、スーチー女史が政界に戻るにせよ、彼女は益々「生きるか死ぬか(slings and arrows)」に直面する。(ミャンマー株ドットコム)
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by myanmar-kabu
| 2011-12-03 11:10
| 政治動向